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魔法の石と癒しのお店「LittleCats」オーナーのBlogです。
2013年01月03日 (木) | 編集 |
あれは、ほんの数年前の出来事。
私は一人の壮年と出会った・・・


いつか、書き記そう・・・と思いつつ。
なかなか時間もとれずに書いていなかったので。
書いてみようと思う。

あれは、晩夏であっただろうか・・・

記憶が定かではないが、半袖の季節だったのは憶えている。
店舗の電球(スポット)をLEDにチェンジするために
とある取引先の方と会った。

私は多忙のため、アポイントなしで訪問されても
時間をとることができないことが多く・・・
残念なことに、初回はアポなしでご訪問されたため、
お会いすることはできなかった。

が、きちんと名刺とご伝言をのこされ、
次回のアポイントもご提案しておられたので、
予定をあわせ、2度目でようやくご訪問をお受けし、お会いする運びとなった。

約束の日。
きちんと時間通りに、一人の壮年がいらした。
背筋はしゃんとのび、かなり痩身でいらっしゃった。

さっそく、LEDのご説明をされる。
会話のテンポは速からず、遅からず・・・
声も大きからず、小さからず・・・
それでいて、穏やかで。
私が投げかける質問に対する答えも、短く的確で・・・
とても頭の回転が早くて、教養がにじみ出ていらっしゃった。

「紳士」という表現がぴったりな壮年。

LEDの説明が終わると、石の話になっていった。。。
紳士は石(クリスタル)にもご関心が深く・・
また、店内にある妖精や天使のオブジェなどにも
興味があるとのことだった。

お話していると、その紳士が海外生活が長くていらっしゃることがわかった。
ありがちな、「自慢話」などは一切なく(笑)
ただ、淡々と、、、
海外で、このような天使像をおいている家を何軒もみたというお話を
ご自分の感想を織り交ぜながら、穏やかに、静かに語っていかれる。

その紳士の声はまるで、α波が出ているかのようで心地かった。
そばにいると、まるで、森林浴でもしているかのような
マイナスイオンシャワーを浴びているかのようだった・・・

魔法の時間がはじまる・・・
私はだんだんと、深い森の中にいざなわれていく。

まるで、チャネリングして高次元存在とつながったときのような気持ちよさを感じながら。
私は紳士との会話を楽しんだ。

紳士との会話は、雨水が大地にしみこむように
私のなかに入っていく。
いろんな引き出しをもっていらっしゃる紳士との会話は
ひたすら楽しく、私のまなざしは尊敬の色へと変わっていく。

「こんな人が鳥取にいらっしゃったとは・・・」
と、驚きもした。

その紳士を一言で表すならば。

「外柔内剛」

周囲にとにかく気配りをされるやさしい、賢い方だと感じた。
けれども、決して弱い人ではない。
確固たる信念や考えをきちんとお持ちであるのは伝わってきた。
しかしながら、押し付けるわけでもなく。

そして、何よりも。
私が永遠のテーマとしている「柔和質直者」であられると感じたので本当に驚いた。
(※柔和質直者については→こちらをご参考にしていただくとわかりやすいです)

たまらない憧憬。。。
なんという素晴らしい歳の重ねかたをされていらっしゃるのだろう・・・と。
うらやましさとともに、心から憧れ、尊敬した。


会話は、ほんの少しの時間だったろう・・・
1時間弱といったところだったろうか・・・
しかしながら、私には、大変貴重で心底感嘆した対話の時間だったのだ。

会話の内容は他愛のないものだったかもしれないが・・・
そこに流れている行間エネルギー。
行間から感じ取れる、紳士の生き様などがダイレクトに伝わってきて。

ああ、こんなに素晴らしい人がこの鳥取にいらっしゃった!!!
と、いう喜び。
そして、また、いつの日か、お話させていただきたい・・・
と、心から思いながら、その日はタイムアップ。

私も、紳士も、それぞれの仕事に戻って行った。

その後の店内では。。。
あまりに私がその紳士を大絶賛するものだから、
常連のお客さま(もう、半分家族のような存在)たちが、
「ちょっと、珍しいよね?優瑠璃さんが手放しで男性をほめるなんて!!」と(笑)
大騒ぎ・・・・・

それもそのはず。
私はあんまり男性を褒めない(笑)
男性には、なぜか、厳しいのだ(笑)
女性には異常にアマアマなのに。

なので、私が紳士を大絶賛する様をみた皆さんが・・・
「アタックしてみたらどうですか?」
とか、

「歳の差なんか気にしちゃだめですよ!」
とか、言い出される始末(笑)
なんだか、恋愛モードで絶賛していると
勘違いされてしまった(笑)

いえいえ。
恋愛とはまったくちがっている。もちろん。
人として、なんだか、紳士がとてもうらやましかったのだ。
だから、憧れた。

私の人生で、そんな男性はほかに2人いらしゃる。
一人はすでに他界されているが。。。。

人として、私が手にしたいものを、その紳士は持っておられたので。
たまらなく、尊敬し、憧れたのだ。
だから、その紳士は3人目になるわけだ。
私が心底、尊敬と憧憬を捧げた人間として、3人目の人。。。。

なぜなのか?
私が生き方として憧憬を感じるのは男性ばかりで、
女性には、そのようなものはあまり感じない。
もちろん、素敵な女性、とか、大好きな女性、
というのはたくさんいるのだけれど。。。

生き方を羨望し、憧憬し、尊敬をおぼえるのは
常に男性なのである。

原初、自分の魂が「男性」だったのが起因しているのかもしれないが・・・
これは、謎なのである。


さて・・・

そうして、その後はいつものように、
私は多忙な毎日を送った。

たまに、あの紳士はどうされているのかな?と、思いはしたが、
とりわけ、知り合いと言うわけでもないので、情報を得ることはなかった。
また、こちらから積極的に情報を得たいとも思ってはいなかった。

そんなある日。
あの出会いから1ヶ月ほど経過したであろうか、と思うある日。

共通の知人が、偶然、ご来店されたので、
あの紳士の近況を何気に、聞いてみた。

が・・・・
私は言葉をなくすことになった。

なぜなら・・・・
「ああ・・・あのあと、すぐに亡くなったんだよ・・」
と、いう言葉が返ってきたから。

「・・・えっ・・・」

数秒は言葉が出ずに、やっとの思いで
「事故か、なにか、で、ですか?」と聞くことができた。

でも、違った。
あの紳士は、末期の膵臓癌でいらっしゃったらしいのだ。
当然、私の元へLEDのお仕事をしにいらしたときも。
実は、病院から抜け出してこられていたのだという・・・

驚きのあまり、声もなくしたが・・・
心が震えた・・・
涙が、あとからあとから流れてきて、とめられなかった。

見事すぎる!!!!

なんという内剛の人だろうか?
自分が病などと微塵も感じさせずに、
また、しんどかっただろうに、泣き言もいわずに・・・
ただ、穏やかで、そばにいると心地いいα波まで出してくださっていた。

アポイントをとってきてください!
と、1度目の訪問の時にスタッフに言われたとき・・・
普通の人だったら、
「病院から抜け出してきてるからそう何度も時間が取れません」
とか、
「事情があるので、、、、」とか言い訳していたかもしれない。
でも、あの紳士は違った。
やはり、普通の人とは違う。

今、思うと・・・・
痩せすぎだった・・・・
そう、いわれてみれば、顔色も悪かったかもしれない・・・

けれど、マイナスイオンシャワーが出ていた・・・
どこまでも穏やかで、賢く、やさしい人だった。

なんという強さだろう・・・・
なんて、しなやかな人だろう・・・

私は、「しなやかさ」を究極の強さだと思っているので、
やはり、紳士がうらやましい。

あの、しなやかさは・・・
死期を悟って受け入れた強さだったのだろうか?
仕事に対する責任感だけではかもし出せない柔和さ・・・

まるで弥勒菩薩のような・・・・
「アルカイックスマイル」を持った人だった。

たった、1度。
しかも、1時間ほどの出会いと会話の時間。
それでも、計り知れないものを与えてくださった「恩人」と言える人だ。

あとあと、わかったことは・・・
大変多くの皆さんが葬儀に参列されたらしいということ。
たくさんの人に慕われていた人であったということ。

さもありなん。
1時間の出会いの私ですら、忘れえぬ人になったのだから。。。

ご冥福をお祈りするとともに・・・
やはり、心底、憧憬する。

そして、問いかける・・・
私に、同じことができるだろうか・・・・?と。

死期を悟ったとき、
まっすぐに自分の生き方を貫き、
周囲にα波やマイナスイオンをかもし出せるのか?
菩薩的な微笑みができるのか・・・?

そんな達観・・・・

よほどの心の強さがなければ・・・
きっとかなわないことだろう。

紳士との出会いに、心からの感謝を捧げます。